新定番の筆頭 Xtrfy H2 レビュー

この度Xtrfy日本代理店であるテクテク株式会社様よりヘッドセットを提供させて頂いたのでレビューさせていただきます。最初に言いたいのはXtrfyの国内シェアは現在品質の高さが評価され目に見えて普及している国内でも勢いのあるメーカーです。

私は既に各デバイスをフラグシップで揃えているので提供欲しさに褒め殺さずに欠点を見つければそのまま書きたいと思います。ちなみに記事記載に欠点書いてくださって結構とのことでした。2つの意味で忖度のない記事になってます。

Xtrfy H2 の立ち位置

Xtrfyより発売されているエントリークラスのヘッドセットH2のレビューです。Xtrfyの中ではエントリーモデルですが実売価格から考えれば市場のミドルクラスからハイエンド帯の製品になっております。上位機種にH1を据えつつ価格を落として万人に選びやすくしたモデルがH2になります。

開封の儀は製品のパフォーマンスと無関係で記事の嵩が無駄に増えるので当ブログでは割愛させていただきます。また、他者様との差異も考慮いたしません。正直さと主観意見をウリにしております。

Xtrfy H2の結論から

スコアは直感です。基準値が3.0

先に結論

・ドライバレスのためソフトウェア不要で手軽
・中音盛りで効果音を逃さずに捉えやすい

・崩壊しないチューニングながらH1には音の豊かさで劣る
・シングルとデュアルの3.5 mmコネクタを切り替え可

・家庭用ゲーム機ではH1より使いやすい

・密閉型の恩恵からダイレクトに情報を届け良好な定位

・極厚のさらさらイヤーパッドで耳を覆い良好な装着性

・質感、デザイン、作りともにシンプルかつ特徴があり良き

・定番の名機Cloudα,Arctis5,G433に対抗する強力な選択肢

・コスパ良好だが付属品込で考えてH1と悩むバランス

装着性 4.8
ゲーム用途での定位,音質4.3
音楽鑑賞での音質 3.1
コストパフォーマンス 4.5
総合的なオススメ度 4.3

Xtrfyってどんなメーカー?

 世界一のFPS競技人口を誇るCS:GOで活躍しているスウェーデンのプロチーム Ninjas in Pyjamas(ニンジャズ・イン・パジャマズ)ことNiPの選手により設計、テスト、調整をし製品化して世に送り出しているメーカーがXtrfyです。
 CS:GO自体が日本に馴染みがないですが、Overwatch、Fortnite、LoL、Dota2、ハースストーンと同様にe-sports最上格であるティア1に位置するタイトルです。ティア2ではCallofDuty、R6S、PUBG、FIFAなんかが日本の有名所でしょうか。NiPはトップの世界で何度か優勝しているような一流のプロチームです。シビアな現場のニーズの答えがXtrfyの製品ラインナップとなっています。
 上の動画はXtrfyの代表作であるゲーミングマウスM1の広告になります。メーカーのイメージにもピッタリな内容で一分弱で見れますのでどうぞ。

スペックから見てみるH2

メーカーが公表しているスペックを要点のみチャチャチャッと抽出。

公称スペック
ドライバ:ダイナミックΦ53mm
周波数応答:15~25000Hz
公称インピーダンス:32Ω
公称音圧感度:97±3dBSPL
接続:シングル3.5mm 4極 / デュアル3極
重量:360g
マイク:カージオイド特性,45~18000Hz
型番:XG-H2

デザイン・装着性の評価

デザイン

ゲーミング製品にありがちな無駄にゴテゴテしたデザインではなくシンプルなデザインですね。編込みケーブルが色味のアクセントになってます。デザインとしてはゲームする場でなくとも使える癖のないデザインです。ハウジングは上位機種のH1とは異なり樹脂製になっておりますが、質感の良いツヤ消しのマットブラックになっています。密閉型らしいシンプルで無骨なデザインで使いやすく安物にも見えない秀逸なデザインかと思います。全ヘッドセットの中でも最もシンプルな部類ではないでしょうか?

装着性

ヘッドセット、ヘッドホンを評価するのに大前提となる最も重要な要素は装着性になります。使用すること自体がストレスになってしまっては元も子もないですよね。装着性の悪いヘッドセットは例えば靴ズレが改善されない靴のようなものです。パフォーマンスに悪影響を及ばさない良好な装着性は前提条件と考えています。

実際に使用してみて

H2は径の大きい分厚いイヤーパッドを備えており、耳をスッポリと覆うように装着が可能です。耳が起き気味の私でも問題なく使用可能でゲーミングヘッドセットの中ではトップクラスの良好な装着感です。

更に細かいことを言うと、顔を横から挟む側圧がメインで頭頂部のヘッドバンドが落下方向への補助という感じの装着感です。そのため新品での状態はやや側圧が強めに感じる可能性がありますが密閉性と装着性の確保による調整かと思われます。自身の顔よりも少し大きいモノを挟ませて形を馴染ませれば程よい側圧になります。

イヤーパッドはメッシュタイプのため密閉感はありながらも蒸れる感覚は軽減されてる印象で使いやすいです。上位機種のH1は合皮性になっており馴染む前はクッションの反発も強いため密閉感は凄まじいですが側圧を更に強く感じます。H2はしっかりしたメッシュパッドながら厚さによる程よい柔軟性が活き密閉型の装着感ではH1よりも私は好みです。ただレザーは馴染むことによる伸びしろがありそうなので使い込んで差がどうなるかはわかりません。少なくとも購入して暫くはH2の方が好みのつけ心地。H1が悪いのではなくH2がとても快適という感じ。

実際に使用して連続10時間程度の装着で大きなストレスを感じることもありませんでした。素晴らしいことです。アルミフレームを採用しているため極端な軽さではないものの軽量化が図られています。適切な側圧と軽量化とヘッドバンドのクッションにより頭頂部が痛くなる、耳周辺に痛みを感じるということありませんでした。当然のように聞こえますが身勝手なデザインを重視して装着性に難のある製品は数多くありますので本当に素晴らしいことです。

H2に限らずイヤーパッドの寿命や衛生面が気になる方はヘッドホンカバーの導入を検討してみるのもいいかと思われます。mimimamoを使用する場合はサイズがLになります。私は間違えてサイズMを買ってしまい枕を濡らしました。

ヘッドホンカバーmimimamo

音質・定位の評価

ステレオという選択

Xtrfyのヘッドセットはステレオによる出力です。他メーカーの一部ヘッドセットで採用されているサラウンド機能はXtrfyのヘッドセットには搭載されていません。これはフラグシップモデルのH1でも同様です。サラウンドを採用しない選択はプロチームNiPのヒアリングによるものあるでしょうし、プロプレイヤー全体を見渡してもステレオヘッドセットの採用率のほうが高いという事実があります。つまりサラウンド機能をヘッドセットにプロは求めていないという考え方ができます。

実際多くのヘッドセットもヘッドホンもサラウンドにするにしても擬似サラウンドですから空間を過程で作り音域を調整してサラウンドのように錯覚させる技術になります。つまりゲームごとに相性が出てきたり調整が面倒だったり合わなかったりの可能性があるわけです。有名なのはレインボーシックスシージ(R6S)で障害物破壊による反響の変化などサラウンドだと違和感が生じるという例があります。

Xtrfyはそのサラウンドを捨ててステレオに注力しています。FPSかTPSかで勝手が変わる、PC側でのサラウンド、ゲーム内でのサラウンドの兼ね合いも考えてステレオに注力したようです。ヘッドセット自体は高品質のステレオを届けるからサラウンドの選択は皆さんで自由に選択してねってことですね。個人的には大賛成で同じ考え方です。

定位について

定位は良好だと思われます。個人的に今までで最高の定位を感じたHyperX CloudAlphaに似た傾向で音源を特定しやすい印象です。H1も同じ傾向です。

よく定位という言葉は見かけると思われますが”音像定位”としての理解はかなり難しいものになります。簡単に言えば”音がどの位置で鳴ってるかの認識”というイメージになりますが、これを客観的に評価するのはとても難しく数百万の設備が必要になり計測は全く簡単ではありません。1人のユーザーとして評価できるのは反響のボヤケによる音源の明確さ、音の分離による音源の明確さが主なポイントだと思われますので音質にて評価致します。

上記のサラウンドについての認識と、この定位についての認識、そして兼ね合いはユーザーごとで大きく異なりますので意見はバラバラになりがちです。メディアを参考にする場合は発信者の考え方に納得したものを参考にしてください

音質について

強中音 弱低音

エイジング後(200時間程度鳴らした)の音の傾向はH1に似た傾向で低音を絞って中高音が盛ってあります。足音、銃声、動作音声が多い中高音にフォーカスしております、これはプロプレイヤーの採用率トップの音声傾向と同様です。低音を抑えるのは反響音と風の音などの環境音をなるべくカットして必要な音源をボカさずに聞き取りやすくするためです。

実際に使用してのゲームですが低音の邪魔な音を絞ってあるので、音の発信源がクリアに聞こえ、方向の特定などを高い精度で把握しやすいです。これは今流行りのバトルロワイヤルでは特に大きな利点でして「大体右かなぁ~」という認識ではなく「大体145°くらい」って感じの特定が直感的にできます(私の場合約2°程度の差内で特定できた)。

クラシカルなミニマップでの特定は更に容易になります。逆に大規模戦場での戦闘の際も迫力は低音を絞ってるため銃声などの発信音源を抽出しやすい印象があります。

ですが低音を捨てることにより場面の空気感や迫力を感じる低音要素を捨てるので臨場感という点では少々カットされてる印象は否めないです。あくまでパフォーマンスを優先したe-sportsヘッドセットです。ゲームプレイにおいて最適な調整かと思われます。

密閉の影響

H2はH1程ではないもののヘッドセットトップクラスの密閉感があります。これが実際の使用でどう感じたかですが、良い点もあれば悪い点もあります。

密閉感が強いことで外部と音を大きく遮断します。これは外の音が聞こえなくなり小さな音も聞き漏らしにくくゲームの音により集中できることと、音が漏れにくくマイクに音を拾わせたりの事故防止に貢献します。e-sportsの会場は大変にぎやかですので現場で求められるプロ想定の印象を受けます。

ただ、音が一切抜けないので全てを耳に届けて聞き取りやすいため聞き疲れを感じます。ある程度聞いていればこの感覚は慣れてきますが他のヘッドセットよりも最初の聞き疲れの印象が強かったので記載しておきます。不可抗力のデメリットではありますが大きなメリットに対してそれほど問題視する程でもないでしょう。

音楽鑑賞

ゲーミングヘッドセットに音楽鑑賞の音質は最初から求めてはいけませんが、併用できるに越したことはないので評価しておきます。

中音が強く 低音が弱い調整がなされているので楽曲も影響を受けます。男性ボーカルの低音や打楽器の低音部分は少々カットされた感を感じますがゲーミングヘッドセットの中ではかなりマイルドでして、予想外に全体が鳴ります。音場は近めの印象、大口径ドライバー採用してますので音場広く取ると高音が目立ってボヤける怖さがありますがゲーミングヘッドセットあるあるの不自然さは感じにくいです。ベースの音が消えるとかそういう悲惨な事態には一切なってません。

結論として普段遣いに不満が殆どないことに驚かされましたが、ゲーム特化過ぎて響きがおかしくなるヘッドセットは多い印象ですがH2はマイルドな調整で視聴に耐えます当然ながらオーディオホンには対抗できず繊細な音のバランスを気にしたくなる楽曲は向いてません(クラシック、オーケストラ)。音のバランスや広がりよりも気持ちよくリズムを刻みたいポップ、女性ボーカルアニソン、EDMやハウスなど抜群によろしいんじゃないかという印象。ここらへんもH1と同様ですね。

しかしH1に比べてハウジングが樹脂製ということで、わずかに音のチープさが感じられます。「ここで響いて欲しいな~」って部分でイマイチ伸び切らない、音の切れ味もやや劣るし、響きに豊かさがあるわけでもないという印象があります。当然ゲームではパフォーマンスに影響ありませんが上位機種との差を感じました

この部分に関しての物足りなさをこの値段帯に求めるのは酷ですが、総評として同価格帯では間違いなく優れています。言い方を変えれば上位機種にはコストをかけた分のそういった特権があります。

マイクについて

ヘッドセットの時点でマイクに大きな期待をするのは難しく、ノイズなく相手に届けばいいやという感覚が正直なところですが、案外ノイズが多かったり、音質があまりにもチープだったりすることがあります。

H2のマイクは取り外し可能なタイプで不要な場合は外せばOKです。ノイズもなく音質に関しても結構クリアだと感じまして同価格帯でも良好な部類かと思います。最低限拾えばいいやと思いつつ想像を超えてくれました。絶賛するほどでもいないですが、使いやすく不満のないマイクです。地味にポップブロッカーであるスポンジが付いてるのが嬉しいところですね。コントローラーでマイク感度と出力音量を調整及びミュートが可能です。

まとめ

最初に記載した簡単な評価表を見ながらまとめます。

装着性 4.8
ゲーム用途での定位,音質4.3
音楽鑑賞での音質 3.1
コストパフォーマンス 4.5
総合的なオススメ度 4.3
 装着性に関しては素晴らしいフィット感でH1含め全ヘッドセットで最も好みの装着感。
 ゲームで使用すると抜群のフィット感が生み出す密閉により音を漏らさずに聞き取りやすく集中できる。中音が強く足音や銃声が強調され、無駄な音とされる反響音と環境音は抑えられており、音がどこから鳴ってるかをボヤケを感じずに特定しやすい
 音楽鑑賞の面ではゲーミングヘッドセットの中ではマイルドかつ良好な調整で音の破綻は感じられないがコストカットを感じるように上位機種との音質の差を感じた
 極めて良好な装着性とゲームパフォーマンス。普段使いに耐える破綻のない音声と、不満のないマイクからコスパは非常に良い。オススメの定番と個人的に言える。
 総合的なオススメ度は少しながら評価を落とす。コスパは良好でパフォーマンスの高さは上記のとおりだがオススメしきれない理由は付属品込みで考えた際に音質アップも考慮してH1という選択も妥当なコスパになるからだ。つまり迷ったらH2買っておけっていう選択肢ではなくH1という選択肢と存分に悩んで欲しい。選びやすさは間違いなくH2だが正直オススメするならH1なので若干オススメ度を落とした
 Xtrfyは国内での認知度はRazer,Logicool,SteelSeriesの御三家にはまだ及ばないが、プロとタッグを組んで開発された高品質な製品が評価されて、すごい勢いで普及していってます。まだ地方の店舗で触れる機会は多くないですが、とあるデバイス沼界隈でも評価の高いXtrfyですので今後も勢い衰えずカジュアル層にも選ばれる定番になるのではないかと思える印象を持ちました。
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