FARCRY NEW DAWN レビュー

良好な新システム、5ファン向けのNewDawn

武器強化とストーリーを優先して少し寄り道しつつもサクサク進めて約12時間程度でストーリークリア。直感でスコアを付けるならば100点中66点のA~Eでいう C判定

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 NewDawnのゲームの作りは悪くないです。世界観も好きです。ただ物足りないです。

 前作のFarCry5はシリーズの傑作FarCry3と同等の出来で非常に高い評価でした。それは悪役のダークっぷりに魅力を感じたり、映像の素晴らしさ、ロケーションの広大さと質の高さ、話のわかりやすさとボリューム、暴れまわる爽快感、それらをFarCry特有のイカレっぷりを味わいながら満喫出来たからだと私は感じています。まずオープニングの時点でただならぬ感じがありました。今作は3や5の傑作と比べると単純に暴力的なだけで悪役への魅力がやや欠けました。悪役の生い立ちもありきたりで個性が弱い。

 

ハッキリと思ったままに書きますとFarCry5のインパクトに甘えた蛇足というのがクリアして思った私の最終評価です。ただしゲームシステムの新要素は評価してますし世界観もいいと思います。そこで持ち直してるだけで、1つのゲーム単体として見るならばオススメは正直できない。FarCry5を楽しんだ人が、この話の続きを知りたい!この世界にまだ触れていたい!という人に向けての大型拡張コンテンツとして見るならばオススメです。そういう見方であれば大抵のマイナス要素は許容範囲かと思います。単体として評価するならばFarCry5をオススメします。

 

個人的に評価した点

 

簡易なクラフト要素の復活

FarCryではお馴染みの野生生物ですが、前作ではあまり存在価値がありませんでした。今作は面倒くさくない程度に大雑把な材料が存在し、それを使用して武器を指定して解除していきます。金さえ溜めれば何とでもなる気軽な前作もいいのですが、野生生物の存在に程よい価値を持たせ、武器を開放してく楽しみに加えたのは凄くいいと感じました。

 

間接的な難易度調整

 同社からでているDivisionのような要素ですが、敵に強さのランクがあり、自分が使用する武器に性能のモデル階級があります。つまり使用する武器の強さによって敵を倒す難しさが変わってくるわけです。武器にもレベルがあるみたいなイメージでOKです。

 この難易度調整自体は珍しくもないですが、工夫次第で初期装備でも高難易度ミッションに挑戦できるわけです。普通の武器で太刀打ちが難しくてもステルスからのテイクダウンや、高威力を初期から発揮する投げナイフや爆発物を駆使して攻略が出来ます。このバランスは状況によって攻略する角度が変わるのを楽しめるので個人的に凄く好きです。

 高難易度を難しく感じずにプレイしたければ単純に武器を強くすれば劇的に難易度が下がります。自分の武器が強くなったことをあからさまに体感できるので、強くなった爽快感を感じることができます。その気になれば武器強化を一直線に行い ”マサラタウンからリザードン状態”のような無双しながら攻略できるバランスにもできます。どうやって進めて楽しんでくかはプレイヤー次第というのを武器バランスでも体現しています。

 

テンポの良さ

 程々の謎解きやギミックなどはサイドクエストに配置し、本篇であるストーリーの進行を優先する人にストレスとなる強引なアクティビティなどを殆ど配置しないのは良かったです。

 また、必須ではないのだがサイドクエストの報酬がかなり魅力的でプレイヤーの判断で寄り道する価値のある割のいい内容となっています。このバランスは素晴らしい。中途半端な報酬のサイドクエストを適当に散りばめるオープンワールドが多いですが、寄り道の報酬も美味しくすることでゲームの世界を楽しみながらテンポよく主人公の強化に繋がります。

 サイドクエストするのは良いが強くはならないバランスってよくありますけど、あれの行きつく先はメインをドバっと進めて作業的にサイドを消化するっていう状態なんですよね。サイドしつつだと時間の無駄遣いが過ぎるってのが今までの多くのゲームでしたがNewDawnはサイドの報酬がしっかり魅力的でそこのバランスは良いと感じました。

 

拠点制圧の楽しさ再び

 今作にも敵の拠点制圧はありますが、この相手の基地を攻略し制圧するっていうのがFarCryのプレイ面での魅力だったりするんですよね。特定のロケーションを偵察し、攻略の手順を自分で決めて実行し、アクシデントがあれば適切に処理してくという過程を自分で自由に決めれるというのが醍醐味なのですが、この拠点制圧ってゲーム内でも必要性が高い要素なので高難易度にするわけにはいかず、簡単すぎてしまうんですよね。せっかくのロケーションを低難度の一回きりで御役御免ってのは勿体ないと過去作がずっと思ってましたが、今作は上手いこと拠点制圧の楽しさをリプレイできます。

 ゲーム内の話としては、自分たちが制圧した拠点に、より強い敵に取り返されて警備を固くされたという展開だ。おそらくこの展開は強制ではなく自身で選択するか頻度の低い展開かと思う。単純に難易度が上がって再チャレンジできるわけだが、この難易度の上がり方が上に書いた通りの敵のグレード上昇と配置変更と警報の増加という程よいもの。そして報酬がキッチリ増えて美味しくなるため報酬目当てでもやる価値があるのです。無駄じゃないサイドクエストで気軽にやれるっていうのはいいですね。せっかく作ったロケーションも良い意味で再利用出来てて個人的に楽しめました。

 新要素のサイドクエスト”探検”は特定のロケーションに連れていかれ、目標物を探し出して持ち帰るというミッションだ。Divisionのダークゾーンっぽさがあるゲームの流れで、これがまた面白い。戦い続ければ敵も無限に沸くので戦闘行為も楽しめるしチャレンジ達成も出来る、単純に攻略自体が面白いし報酬もキッチリ美味しい。高難易度になれば配置がある程度ランダムになるのかな?ある程度の新鮮味を持って遊べるし、オンラインでもオススメできる遊び方です。

  

個人的にマイナス点

キャラに魅力がない

  今回の悪役は簡単に言ってしまえば”グレまくった双子”が敵勢力のボスになります。最後の敵は別にいて、この人が最後の敵っていうのは良い選択かと思うのですが、そちらはそちらで掘り下げが浅すぎました、というかボリューム不足によるキャラへの思い入れの無さが問題でしょう。

 双子がグレてしまったというか、普通の生き方をしてこれなかったエピソードがけっこう”弱い”です。立ち振る舞いもただただ暴力的なだけの印象でカリスマも魅力も欠けました。そもそも登場回数も少なく、出てきてもただ脅してくるだけです。確かに他のゲームと比較すれば狂ってることには変わりないのですがFarCryのシリーズで見れば個性が弱すぎました。ナンバリングじゃないのでもっと攻めた設定にしてほしかったです。

ストーリーが微妙かつボリューム不足

  キャラが弱いというのもストーリーの魅力を損ねています。それに加えてストーリーのボリューム自体が比較的少なめなので話の掘り下げもあまりなく展開していきます。話の内容自体もFarCry5エンディング後の荒廃した新世界というのは面白いもののそこがピークの印象で、それ以後引き込む要素は特にありませんでした。シンプルに脚本が微妙です。FarCry5のジョンだけで内容負けしかねないと思いました。私が唯一魅力的に感じたキャラクターはマッドサイエンティスト感ある薬屋の女性ただ一人です。

 全体的なボリューム不足が目立ち、まずマップそのものが前作と比較して半分以下という印象(シッカリ比較してないが)。広ければいいというものではないが、前作をベースに作っておきながら縮小されてしまってるのだから残念に感じてしまう。ストーリー自体も短く話の深みが出せてない、ラストへの伏線でワクワクさせたと思ったら速攻で展開しすぎてしまって気づいたら双子との戦闘と、最後の敵との戦闘になってしまいます。前作のボスであるファザーと相対するまでは勿体ぶるのだが本篇のボスはかなり雑な扱いです。前作のジェイコブの方が遥かにボス感があります。

 またラストの話の展開も微妙に感じ、ラスト後の区切りのなさも微妙に感じます。ここらへんは脚本によるものなので人によるかと思いますが、いくらなんでも話の内容がなさすぎる印象でした。

残念なオンライン劣化し続投

 前作同様に招待オンリーのオンラインです。一緒にプレイする人がいるならいいという話にはなりますが、気軽さはかなり損なわれます。もはやオマケ要素扱いのオンラインですが、FarCry5はアーケードで野良とマルチプレイできたのに本筋のCOOPで野良とマッチングさせないのは楽しみの可能性を大きく殺している。

総評

 傑作FarCry5に甘えた基盤流用のスピンオフ。DLCと捉えるなら十分な内容だがソフト単体として見れば甘えが過ぎるというのが正直な感想。システム面の新要素は個人的にかなりの高評価ですが、肝心のメイン要素の質が低くボリュームも少ないし、映像のエンジンも変更がないのにボリューム縮小して中身の少ないストーリーを追加したDLCのようなNewDawnは設定価格に見合っていない。早々に値下がりは確実かとおもう。FarCryプライマルの失敗を繰り返してしまったが新要素の出来で酷評せずに済んでいるという感じです。

 FarCry5のファン向けDLCとしての選択肢だろう、1つの作品として扱うには私の中で無理がある。FarCry5よりかなり安くならない限り新規さんには正直買わせたくない。このサイト初のレビュー記事を飾ったFarCryNewDawnだが微妙な評価になってしまって、このサイトの正直さを表現できただけでも良かったと思う。

 ただ、サイドの新要素と新たなバランスは個人的にかなりの高評価ですので次回作ナンバリングへの期待感を高めてくれる作品でもありました。基盤がいいおかげでクソゲーではないですが前作に甘えすぎた勿体ない作品でした。

ラーメンで言えば
キャサリンフルボディは
”味玉ラーメン”→”味玉チャーシュー雲吞ラーメン”
FarCryNewDawnは
”味玉らーめん”→”スープ味玉チャーシュー(麺なし)”
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