リクエストは自作マウスバンジーについてです。結構前のことなので記録と記憶にすがりつつHHKBの練習兼ねて書いていきます
まず自作バンジーを作る意味はシンプル。既製品の可動範囲が狭すぎてバンジーではなくホルダーに毛が生えた可動域のためパッド全体をカバーし切るには既製品は全て使えない。強いて言うなら高く吊ることの出来るプロダクトなのでXtrfy系になる
まず可動域ってなんやねんって話ですが定義がないので私が定義するのは軽量マウスをスピードパッド系で滑らせた際に本体がケーブルの干渉による回転がない範囲(ケーブルが引っ張られず、かつ接地しない)を可動域として考えてます。まぁパッドの種類とかマウスとか厳密に条件は決めてませんがソールパッド相性や重量、重心、ケーブル種なんかも影響するので使用マウスで変化するって認識です。私の場合は当時ですとカスタム形状XtrfyM4もしくはXM1なんかを愛用してて、パッドはArtisan疾風乙ソフトあたりでした。もしくはGSRも好きでした(コントロールも好き)
で、広可動域を実現するためには
①バンジーがマウスパッド中央部に近いほど可動域が効率良く広くなる
②接地しないために高い位置でケーブルを吊ったほうが良い
この2点がポイントとなりまして既製品は全てダメ、条件に一番近いのはXtrfyですが自作には及びません。
で、作った自作バンジーは4つ
壱号機:ちんぽ玩具にウレタンチューブを接続するバンジー
弐号機:LMレールを用いたスライド出来るマウスバンジー
参号機:Xtrfy型のバンジーの背を派手に高くしてチューブ延長したバンジー
四号機:アームを延長したウレタンチューブバンジー
性能順で言えば4132という感じです。
1はマウスパッド奥の設置型。これは見た目のインパクトも抜群ながら実現は稼働具合においても設置型最強のパフォーマンスを発揮していました。しかしながらデスク天板に固定する吸盤は天板の質感を選ぶ弱点があった。一日経過してると勝手に萎えて倒れているといった情けない感じになっていた。また見た目がハイセンスかつ前衛的で既成概念のカタストロフを彷彿とさせるソレは世間のファッションゲーマーには早かったくさい、最近の家庭では親の目が気になるとかなんとか、家族の目を気にしてディルドも置けない者がゲーマーになれるのかどうかは令和の1つのテーマではあると思うが(イッパイナッテル) 稼働においては人類の至宝といって差し支えないが天板を選ぶ点はいただけなかった
世界最強かと思われる自作マウスバンジーInitial”D”です。実質1000円と備品で作成可能。マウスパッドXLを可動しきる守備範囲、ケーブルに負荷もかからず全てのケーブルに対応します https://t.co/MghSrJLRIn pic.twitter.com/LHehW3OOfk
— ☕️にぺす🍸 (@NlPece) October 18, 2019
2はLMレールという工業の工作機械のパーツに使われる無駄に精度が良いものを使用。マウス前方設置には変わりないが水平方向でスライドするので大きな可動域を確保出来ることを期待したが、ケーブルが張った瞬間にスライドが動く訳だから静止から移動に移行する際の慣性による抵抗が無視できなかった。この抵抗を軽くしすぎるとスライドしすぎて別の抵抗が生まれる。なのでバンジーは可動しないで素材の柔軟性で範囲を確保した方がいいとわかった。よってボツなのだが見た目は最高にギアチックでかっこいい。ちなみに2万円は軽く超える製作費となる
3は特に説明はないが、見た目がよく環境条件も問わないので最も導入しやすい
自作マウスバンジーの挙動不審 ケーブルが常に接地しない、ケーブルの加工も不要、稼働範囲Lサイズも余裕、実質ワイヤレス、XM1素敵 pic.twitter.com/bYFH42mWXr
— ☕️にぺす🍸 (@NlPece) May 4, 2020
そして4、こちらはエルゴトロンのアームの隙間にマイクのポップガードのくねくねアームを差し込んでウレタンチューブを刺したもの。パフォーマンス面ではこちらが一番良いがモニターアームと延長アームのような良い感じの組み合わせが必要になるので私は3が導入しやすいと思う。今回は3と4の材料を説明する
3は重しとなるベースを用意して垂直に棒を固定する、その先端にウレタンチューブで弧を描くように差し込んで配置して全体の7〜8割に螺旋の切れ込みをいれてケーブルを通す(危険な作業のため注意、一直線の切れ込みの場合ウレタンチューブは着脱に苦労するの)。ウレタンチューブ先端は自重で下を向くくらいまで長さが吉。私の場合はアルミの塊をベースに全ねじを加工してさしている。ここまでの加工をするのは環境的に厳しい場合があるのでバンジー自体がケーブルの引っ張りで動かない固定方法と垂直棒の先端にウレタンチューブつけれる形になってればいいだけ。DIYであることに変わりはないが自由に制作できる為塗装も材質選定も好きにやればいいのがメリット
4は機能性とコストの安さが優れる。私の場合は余ったモニターアームにマイクのポップガードアームを分解して引っ掛けて延長している。目的はあくまでマウスパッド中央上空からケーブルを垂らすことによる可動域の確保なので、その目的さえ叶えば手段はなんでもいい。ただ、どのバンジーでも言えるがウレタンチューブのような柔軟なチューブを使うと具合がよろしいので、それを装着できるアームにすればいい。ちなみにチューブの長さは画像のように自然と下に垂れきる程度長さを確保すると良い。このチューブが短いと柔軟性が足りずチューブの素材感をていこうとして感じることになるので作成の際は長めに切っておいて徐々に詰めていったほうが無難。
私の使用した機材は以下だがスマホアームでも多分出来る。欲した形状はミミズみたいな蛇腹アームとウレタンチューブが差し込める先端のねじ切り。根本の固定部は変な形のチャックになってるので自信の環境に合わせて考えると良いと思う。あとウレタンチューブの径をしっかりと覚えていないので一応自己責任って形でチューブも選定してほしい。あと試してはないがウレタンチューブである必要性もないのでXtrfyのようにシリコンチューブの丁度良い感じのやつがあるかもしれない。
まぁとにもかくにも
パッド中央上空に柔軟なガイドを垂らすようにぶら下げる
これが理想の挙動を実現するバンジーの条件かとおもうのでそれが満たせればなんだっていいと思う。あとはコストの問題でルックスをどこまで気にするかという感じ。例えば完璧なルックスにするのであればチューブに切れ目を入れないためにもケーブルを分解して配線を通してから組み直すような手間が必要になったりするので欲するバンジーも十人十色になると思う。
なんというか既製品の大半が平成止まりのプロダクトなのでそろそろぱパフォーマンス面で進化を図ってほしい。マウス形状もそうだが正直買い替えたくなるようなジャンルの前進が2019年から特に無いのは寂しい