物理で最も優先すべき部屋機材は椅子
今回も共感置いてけぼりな持論を展開していきます。
最近の機材系のまとめ記事はコッチです↓

基本的に機能と質感を重視、コストパフォーマンスはコスト優先ではなくパフォーマンス優先でのコスパで考えます。価格から決めるのではなく、上質な椅子を列挙してから価格を見ていく順番になります。
あと持論なので多くの選択肢をバッサリ切り捨てます。営業したいのではなく、良い椅子を求める人に良い椅子を選ぶ情報材料をシェアしたいので案件的に都合がいい椅子を営業するとかはここではしません。
早速、私がオススメできる椅子の候補を簡潔に記載します。
・SteelCase ジェスチャー(万能ややゆったり&Cool)
・SteelCase リープ(ややゆったりめ&中古のコスパが神)
・HermanMiller アーロンプロ(ステータス&前傾作業特化)
・HermanMiller エンボディ(ステータス&ゆったりめ)
・HermanMiller セイル(比較的安い、正直オススメではない)
・Okamura コンテッサセコンダ(メッシュの中で選びやすく座り心地○)
・ニトリで満足した椅子
・本当にデザインが好きな場合AKRacingの中で姿勢にあったもの
私が行った試座店舗、大塚家具新宿、秋葉Workaholic、六本木Axis、秋葉ソフマップ 地元のこじんまり家具屋 地元のニトリ。ここで置いてあるモノは全て試座しています。
先に大事なことを書くと
自分の有力候補が決まっても可能であれば試座することを強く推奨します。文面や価格だけで椅子を判断している場合、必ずそこにはバイアスがかかっています。
ここ数日のあなたの頭の中で最も都合よく感じる椅子は、あなたの使用用途と身体条件と環境条件に本当にマッチしているのか。前傾、後傾、リクライニングが本当に必要なのか、オットマンとか寝転びながらタブレットとか作業椅子に求める要素なのか。現実的に優先すべき要素にフォーカスして精査してください。
座り心地が良いって評価は信用しない
どこの記事や評価でも言えることですが
「座り心地が良い」って評価は基本的にアテにしないでください。冷静に考えてみて意味がわからない評価であり、誰でも言える一言です。香水で言えば「香りが良い」この程度の解像度です。使わなくても言えるレベル。レビューを参考にする場合は座り心地の評価が一番重要ですので一言二言で済ませてるレビューは全てゴミと思って良いと思います。
ゲーミングチェア()ってそもそも何?
というわけでゲーミングチェア出してるメーカーを色々漁ってどういう主張がなされているのかを書き出すと
・長時間座った姿勢での身体への負担が少ない設計
・プレイ(操作)や安定性を補助し、パフォーマンスを向上
・リラックス出来る
だそうです。なぜそうなるのかは特に書かれていませんが、思うのはオフィスチェアの特徴を只ゲーマー向けとして書き換えただけな気がします。
スポンサーやアフィリエイトでゲーミングチェアの露出は多いですが、クリエイターの環境見漁るとゲーミングチェアの採用率はやはり低く感じます。私個人の意見ですがオフィスチェアと比べた際にアドバンテージが1つたりとも見当たりませんでした。
メルカリとかで中古の流通見れば悲惨さが伝わるかと思います。正直私としてはやめたほうが良いと持論を展開しておきます。これはエセオフィスチェアでもよくあることなのでゲーミングチェアを目の敵にしてるわけじゃないです。素直に見た目が好きであったり座り心地が身体に合っているならいいんじゃないでしょうか。
私のチェアへの認識
私自身が使ってる椅子は
・ハーマンミラーのアーロンプロリマスター
・スチールケースのジェスチャーチェアー
の2つ。どちらも様々な椅子を尻が割れるまで座り比べて選びました。メインではジャスチャーを愛用してます。
個人的にチェアに重要だと思う要素は
・想定されるメイン姿勢での快適さ
・座面と背もたれの生地質
・アームレストの位置と稼働
・背もたれの可動具合
の4点です。
部屋の椅子でリクライニングするなら布団いけって話なのでリクライニングは完全に蛇足な機能と認識してます。異論は認めます。これオフィスチェアのエルゴヒューマンに対しても思ってます。エルゴヒューマンって想定体重70kg付近以上ですので日本人で合う人は少ないと思ってます。今ではメッシュ椅子の選択肢も多いですしお勧めしにくいです。
・想定されるメイン姿勢での快適さ
けっこう曖昧な話なんですが、楽に何も考えず座ってどうなのかってことです。これは使用者の体型と姿勢で変わってきます。多くの場合はキーボードを叩く時やモニターを観ている状態の時でしょう。後傾や前傾を効かせた状態の快適度も重要ですが、自分の姿勢の割合を整理して優先すべき姿勢での快適度を探ったほうが長期運用でのミスマッチを減らせます。
上記オススメ候補の中でアーロンは前傾特化と書きました。これはアーロンの前傾稼働が最大の強みだからです。逆に言えば前傾を使わないアーロンチェアはコスパが悪く、素直に見栄やデザインで選ぶ椅子と考えたほうが納得感あります。前傾する場合はアーロンは強い選択肢ですが、しない場合は強みが薄く、他の選択肢をオススメします。
・生地質
実際に座る箇所の生地の質感です。よくある安物社長椅子なんかは合成革でやたらフカフカですよね。パッと座ると包まれるように沈み込みますが柔らかすぎる布団のごとく長時間使用すると節々が痛くなってきますので作業用として論外、しかも合成なので伸縮に弱く表面がバキバキにひび割れる未来が確定しています。柔らかすぎず、ある程度の自由さがあるものが好ましいと思います。
アーロンは作業特化なのでそれなりに姿勢が矯正っぽくなりやすいためビジネス的にはマストでも個人宅でリラックスするのにはこれまた万人向けではないです。生地質は自分の好みの傾向で良いですが合成革はオススメしません。細かい質感は自身の目で判断して下さい。上記のオススメにエルゴヒューマンやバロン、コンテッサなどなど含めてないのは私個人の意見です、チェックしてないから載せてないわけではありません。基本的には価格と質感は比例します
・アームレスト
作業椅子としてアームレストはかかせません。人によっては不要な場合もありますが、基本的には有効に作用する機能だと思っています。上下との前後が出来ると良い、左右の具合は問題がないように設定できれば良い。ゲーミングチェアの大半もコレを満たすためウリ文句にもなってますが、正直ノルマ的な機能でもあるので必要分以上にどれだけ有用かというのがポイントです。
私がジャスチャーを使用しているのは上下左右前後に左右独立して座りながら片手で一秒程度で調整が可能、全体重をかけても不具合起こす気配のない素晴らしいアームレストがあるからです。メイン姿勢は定評あるリープチェアをベースにしつつ、コンセプトととしてスマホタブレレットPCゲームの使用、あらゆる姿勢の想定にこのアームレストが貢献してるわけです。
・背もたれの可動具合
背もたれの倒れ具合は基本的に調整出来るとは思いますが、座面と合わせてバランス良く体重を分散して快適に座れるかということになります。オススメにあげたのは多少沈み込むことでクッションの役割を果たします。この沈み込みの固さやストロークの調整も出来るので、自分のオーソドックスな姿勢と体重のかけ具合に合わせられる調整はオフィスチェアならではでしょう。リクライニングなんかどうでもいいんすよ。
個人的なオススメ候補
・ジャスチャー
いろんな椅子を座り比べて現状コレが愛機。最初に座った印象は”普通の椅子”のクオリティを上げただけっていう地味なヤツなんですが全体のバランスが素晴らしいのと自由度が高いことにあります。座面が分厚くフラット気味で品質がよろしい。アームレストの良さとデザインも唯一でクールです。欠点としてはヘッドレストがない(今はある?)、アームレストのクッションは雑に衝撃加えると大破するという点。ガッツリ前傾ガッツリ後傾には向かない、普通の椅子がなんだかんだ好きな人でシッカリしたオフィスチェア的なのにしたい場合の選択肢。脳死でオススメできるわけではないが一番オススメ
・リープ
ジェスチャーと同メーカーだけあって座面の品質は似た感じ、サクッと座ると似た印象を受けますが、イメージとしてはジェスチャーはリープからの派生進化版だと思ってますのでジャスチャーのほうが高く評価してます。リープ自体は往年の名機的なポジションなので数が多く、中古がかなり割安で出回ってます。同価格で買うなら私はジェスチャーを選ばない理由はないが、価格とのバランス問題でリープは強い。
・アーロン
見た目のインパクトと当時(1994年)では珍しいメッシュ生地からビジュアル的にも圧倒的機能性からもステータスとして世界で最も有名な椅子として君臨している。実際いまだに小綺麗なオフィスでよく見かけるし、ニュース番組などの場を整えられたセットでよく見かける。が、上で何度も書いている通り機能性は”前傾チルト”が強みです。人体工学盛り盛りなので正しい姿勢をある程度矯正されますのでカッチリした場や前傾作業になる場合は機能的にもステータス的にもマストな選択肢です。
ただそれ以外の機能は現代では特に強みはない。勘違いして名前だけで買って大爆死してる人も死ぬほど多いが個人宅で持つ場合は人を選ぶ選択肢、前傾姿勢になってフトモモ圧迫されて辛いねんって人にオススメ。前傾にならない人は作業特化椅子以外ではとてもオススメできない。そんな尖った椅子が自宅の自室で本当に必要なのか、くつろぐことやリラックスは本当しないのかが重要な点になります。
また、人体工学盛り盛りなので椅子自体にサイズがある。それも確認せず買ってる人も多い印象だが何がしたいのかよくわからないミスなので試座を強く推奨します。
・エンボディ
見た目の破壊力は中々のもの。座面がスチール社のような方向性でどっしりしていて姿勢の融通が効く。ゆったり座っての使用に向いおり普段使いにおすすめできるがスチール同様に第一印象の座り心地は地味ではある。背もたれの感触が独特で細かい調整機能が多い。高価ではあるがハーマンミラー社で万人にオススメするなら現在個人的にはコレ。少なくともアーロンではない。
・セイルチェア
実物を見ると同社の中でもチープさが目につく。イカしたデザインで比較的安価な選択肢。姿勢の融通が効き、個人的な感触としてはハーマンミラーの中で最も手が出しやすくバランスが良く感じる。しかしアイコンでもあるエラストマーメッシュは汚れやすそうで見た目先行な機能性という印象。折角のハーマンミラーなのに見劣りする質感は、見る椅子と使う椅子とでのギャップを感じて結局は別の椅子が欲しくなりそう。
・コンテッサセコンダ
全体的に感触が良い、メッシュの癖がなくアーロンやエルゴヒューマンより座りやすい人が多いと思う。デザインもクール。座面はサイドの傾斜が結構あるので大柄な人はチェックするべき。調整機構もスマートにまとまっていてチルト固定もあるが硬さ調整はない。間違いなく良い候補になる、スチールと座り比べて選んで欲しい、こちらはクールなイメージ、スチールは重々しくて充実してるイメージを持つ外観なので部屋とのバランスを考えてみるのも良いかもしれない。オススメできます。
・AKRacingのなんか
よく覚えてないが実際に座ってどうぞ。その中のどれかが納得できた。ゲーミングチェアは名前だけで言えば数多くあるが割合的に8~9割は買うに値しないのとデザインの癖が強いのでゲーミングだからって名前だけで買わないほうが良い。中古の流通を見てみてください。
・ニトリの椅子
名前がわからないので試座してどうぞ。「そんなたっけえ椅子よりニトリでいいじゃんw」のアレ。実際ニトリで十分だと思う、困ることはない。ただ上記のオフィスチェアとは次元が違う、上記は長期的な身体への投資、ニトリはコスパの選択肢になるので比較対象としてジャンルが違ってくるという認識です。
注目の椅子

Herman Miller x Logitech G
最近ルイヴィトンとLOLが提携みたいなのしたりとか、べんつがゲーミングチェア(レーシングチェア繋がり)参戦してきたりとか、AUDEZEはガチなヘッドセット出したり他業界大手もゲーム機材に侵攻してきました。
で、我らがハーマンミラー社がLogitec(Logicool)がパートナーシップを結びました。Logiと言ったらマイクで有名なBlueを取り入れたりと技術的な部分に積極的なので非常に興味のあるニュースです。2020年春ゲームは変わる とのことなので近い時期に何かしらの発表があるでしょう。楽しみです。
ただ頼むから椅子を光らすのだけはやめてください