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APEX PRO とか言う”人生最後のゲーミングキーボード”

目次

APEX PRO とは

 SteelSeriesから2019年秋に発売される新フラグシップモデルとなるゲーミングキーボードになります。最大の特徴は”軸”でしてOmniPointメカニカルスイッチという独自の新しい軸を採用しています。この記事は個人の雑記ブログの一記事に過ぎないのでどうでもいい情報を端折りまくって軸について主観バリバリで書いていきます。

 同時に発売されるAPEX 7 に関しては個人的には価値を感じないので完全にスルーします。APEX PRO が触れ込み通りの製品であれば”人生最後のゲーミングキーボード”という表現もまったく大袈裟ではない、それほどに強烈なパフォーマンスと耐久性を期待できるモノです。

 価格はフルサイズで209.99ドル、テンキーレスが189.99ドルになります。メーカーの販売価格は性能に対してで考えればかなり安いと思えます。それほどの内容です。キー荷重は45gだそうでAPCを浅くしやすいですね。

APEX PRO

 

OmniPointメカニカルスイッチ

 

SteelSeriesが5年かけて開発した独自の新しい軸”OmniPointメカニカルスイッチ”ですが現在のメカニカルスイッチのベースは35年以上前に開発されたもので、このOmniPointはメカニカルキーボードを大きく飛躍 進化を期待させる内容となっています(実機触ったら確定)。何が凄いかを箇条で書き出します。

 

 
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①作動点を任意に変更ができる。最速で従来の5倍の高速化

 

②従来のメカニカルキーボードと比較しレスポンスが8倍高速化

③耐久性が2倍以上の1億回キープレスに耐えぬく

 
 ハッキリ言ってこの説明では凄いとは思えてもピンときません。私が何故素晴らしいと思ったのかを私の考えで少しずつ見ていきます。
 
  
 

①1キーずつ任意に作動点を設定可

 

作動点任意変更の素晴らしさ

 この時点で革命的。アクチュエーションポイントことキーの作動する深さというものがあります。その作動点を変更するチェンジャーをAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)と言いまして、キーを何mm押し込んだらキー入力の作動を受け付けるかをAPEXPROの場合はキーごとに任意の数値に設定できる というものです。浅ければ浅いほど少ない押し込みで反応するため高速で動作します。しかし浅いことの弊害でミスタッチの誤入力も発生しやすくなります。

 今までは各キー任意での調整は出来なかったため、全体的に誤動作しにくく高速に反応する良い塩梅を探ってきた感じです。これは例えば移動に割り振られるWASDなんかは特に高速化したいが、グレネードやアビリティやリロードなどのアクションは高速化よりも誤入力を防ぐ設定に変えられるわけです。

 また、一部の製品以外はAPが軸によって固定されていたため、普段使いの文章打ち込みなどとゲーム用途では求めるAPも変わってくるため突き詰めれば共存は出来ませんでした。APCで任意に変更可能なことで様々な用途に1つのキーボードで対応できるため買い替えや買い足しの必要がございません。ゲーム特化にしても各キーのAPC機能はなかったので上記のように役割別でのAPCが可能となってまして妥協のない設定が可能です。

 これを可能にしている独自の軸は磁気ホールセンサー採用により実現しています。サクッと後述いたします。

 

作動が5倍高速化とは?

 作動点が浅ければ浅いほど高速に入力できるという考え方が出来るため、従来の標準的なメカニカルスイッチはAP2.0mm、CherryMXのスピード軸でもAP1.2mmでした。APEX PROでは最短で0.4mmと標準的なスイッチに対して5倍、CherryMXの3倍の短さで動作を設定できます。ハッキリ言って浅すぎるとも思えるほどですので普段遣いを考えれば致命的な設計にはなりますが、任意に変更できるAPEX PROではポテンシャルが高いだけでゲーム運用でのパフォーマンスを最大化させながら普段使いも兼用できるのが素晴らしいポイントです。APCによる用途兼用で軸を妥協する必要がなくなるわけです。ちなみに最も深い設定で3.6mmまで出来ますので全ての用途をカバーできます。

 

②レスポンスが従来の8倍速い

全キーボード最速の反応速度

 レスポンスと作動点の違いから書きますと。

・作動点はキーをどの程度押したら作動(入力を送信)するか

・レスポンスは作動してから入力の反映にどの程度の時間がかかるか

の違いがあります。つまり作動させることで信号を送信して反映される流れでして、その送信のタイムラグが従来の8倍速いということになります。APだけでも従来を超える早さですが反応自体が更に8倍速いのですから結果的にゲームプレイに反映される速さは圧倒的です。全キーボード最速のキー反映を実現してますのでパフォーマンスを突き詰める場合は現状一択となる選択肢です。機能的にドングリしてたキーボードの中で、いかにAPEX PROがヤバいキーボードかわかるかと思います・

 

この速さというのはゲーミングモニターの速さと似たようなものと思ってください。実際に速さを体感するまではイマイチどれだけ速いかはイメージできませんが、一般的なTVやモニターからゲーミングモニターに変えたときの圧倒的なレスポンス差を体験すると戻れなくなりますよね。遅延のある環境に戻るとレスポンスが遅すぎることを明確に知覚してしまい違和感を強く感じるからです。この速さはモニター同様に全ての使用者に恩恵を与える要素で、操作の直感性向上に貢献します。仮にフィーリングの向上を感じなくても無条件で操作は早くなるので導入するだけで無意識にパフォーマンスが上がります。その立ち位置はゲーミングモニターと一緒ですね。

 

APEX PRO

 

③耐久性が2倍以上、1億回に耐え抜く

 

 上記の素晴らしい利点を実現出来るのは新しく開発したOmniPointメカニカルスイッチこと磁気ホールセンサーによるものです。上の画像を見る通り接点がございません。普通のメカニカルキーボードは以下のように押し込みでバネ以外に可動するパーツが有り、これが接点となるわけですが消耗品になるため耐久性が一般的に5000万回が目安の動作回数となって常識化されてました。

5000万回なんて一日に同じキーを100回押しても50万日かかります。しかしWASDはどうでしょう?ゲームは特定のキーに偏って大量の入力をしますので一日に何回押すのか見当も付きません。5000万回というのは目安であってメカニカルの最大の欠点はチャタリングでして、チャタリングとは一回キーを押しただけなので2回分おされたことになるとかいう煩わしいアレです。チャタリングを起こすと文章入力の用途では特に致命的です。例えばデータで数値の入力でチャタリングがなんか起こして桁を間違えるなんて悲劇は絶対に避けたいことです。Aがチャタリングしたら文章打ち込みの不便さは全てを超えるストレスです。

 なので私は既に従来のメカニカルキーは二度と使わないと考えてました。なんやかんや評価は高くともCherryMXでさえチャタリング問題は同じです。5000万回という目安はあってもチャタリングを起こすタイミングは個体差で発生しますので、私のキーボードの一つは購入から一年程度で”N”がチャタリングでしてます(んn)。5000万どころか1万回押してるかも怪しいレベルです。それ以後、静電容量無接点方式しか使わないと決めておりましたが、今回のOmniPointは期待せずにいられない状態です。

チャタリングは突然起こりますが基本的な原因は接点の劣化が大半です。磁気ホールではその接点が従来とは異なりそもそも方式が違うので圧倒的な耐久性を誇る結果につながったのかと思われます。プレス試験機の回数上限である1億回のキープレスをテストしましたが耐え抜いたそうなので1億回以上で実際どれほどの耐久性を秘めているかは謎です。ただチャタリングに対しても比較にならない強さを期待できそうです。

 

個人の意見

 まぁここまでのバリバリに個人の考えは入っているのだが、正直殆どのキーボードはデザインとマクロくらいしか差異がない。ある程度以上のキーボードはどこも評価の高いCherrMXベースの採用が殆どで、色の差はあるものの他の差はかなり小さい。もはやLEDや色できめるとかメーカーだけで合わせるとかそんな具合だ。私はメカニカルがチャタリングしてから正直に言うと殆どのキーボードが悪い意味で同じように見える。そもそもの構造上の欠点なので避けようがない。

 そこで今回発売されたAPEX PROはもう従来とは全く違う機構なのでゲーミングキーボードに革命を起こす期待感がある。耐久性を含め、機能面でも他を大きくリードするこのキーボードは”人生最後のゲーミングキーボード”になりうる可能性はかなり現実的かと思う。従来のメカニカルキーの押し心地が好きすぎて変えたくない方もいるかとは思いますが、特別な思い入れが無い限りは、暫くは自分の中でAPEX PROと静電容量無接点方式 以外の選択肢は機能面でありえないと思っています。

 ただしデザインはシンプル好きな私には刺さってません。それでもキーボードを発売前から単独で記事にするのはそれほどに大きい期待感を持てるからです。発売は10月4日?メーカー希望価格はフルサイズで209.99ドル、テンキーレスが189.99ドルです。

 

P.S

リアルフォース(静電容量無接点方式)RGBであるゲーム向けキーボードの更新型もAPCが各キーごとに可能なものに改良されました。コレはコレで素晴らしいですが、反応速度の差は変わらないのでパフォーマンスでAPEXPROの追随を許すキーボードは現在ないです。それほどのキラーデバイスです。後に他メーカーがGPROWL同様にこぞって対抗を出すとは思われますが、いつでるかは全く不明です。

APEX PRO

 

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