finalmouse ultralight2 レビュー

 驚きの軽さを誇る最軽量のゲーミングマウス、Ultralight2ことUL2に関してのレビューだが感動がなかったマウスだった。つまりその程度のマウスだったというのが私の評価。finalmouse自体のプレミア価値、比較的少数生産で販売店も限られている、元祖ハニカム超軽量というメーカーの製品展開の上手さにはお手上げで本当に上手いと思う。

 だがUL2単体で言えばやや奢り感じるって毒を吐いておきたい。ユーザーに神の如きエイムを授けるお祈りを部族さんにお願いした大変有り難いマウスなのだが、無神論者の私はエイムが神がかる気配もなく広告分をコストカットして安く売ってくれと野暮な思いが感動を上回った。正直言ってコレをべた褒めするのは私には不可能です。色々なマウスを見てきた自分としてはですが値段と広告に対して”色々と足りません”。ノンメーカーが14000円で販売してユーザーが納得するかと言ったら無理なんじゃないかって評価です。ただ異次元の軽さと小ささは現状オンリー1で指だけで始動も制動も可能にできる唯一の強みを持っております。目的に合致するならば買う価値は間違いなくあります。

 それではサササッとレビューしていきます。

finalmouse UL2
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形状及び重量

 最軽量となる47gを謳っているUL2、実測はケーブルをそのままにして約52g、少しケーブルを上げてやると49g~47gくらいになる。最軽量は間違いないですね。異次元の軽さです。大きさもトップクラスの小ささ。比較対象のマウスを売却しすぎてしまったことに後悔してるがM1と比べてこれだけ違う。過去モデルよりも小さいです。あれ?なんかUL2おかしくない?後述します。

 形状は左右対称で背は低めですね。いかにもツマミ推奨

 

握り

 かぶせ持ちはどうでしょう?なんとマウスが小さすぎておすすめできません。掌下部の肉と親指付け根の肉、薬指と小指の先の腹はおろか下手したら中指もマウスパッドに接触するくらいに小さくKonepureよりも小さい印象です。被せるなら選ぶ選択ではありません。スキンについては後述

 つかみ持ちはどうでしょう?マウスパッドとの接触を避けてくために手の大きい人は全体の指をある程度曲げることが強いられそうです。やや窮屈に感じますが持てないほどでもないです。ただ、このマウスでなきゃならないのか?と思わされてしまうのでオススメはできません。

 つまみ持ちはどうでしょう?エルゴノミクスではない点もマイナスにならない持ち方ですし背が低いため掌との接触もなく、軽さもあって指エイムがしやすい印象です。つまみ持ちであれば強みを感じます。というより、軽さと小ささを追求して つまみ持ちにフォーカスし他を犠牲にした印象すらあります。つまむためにあるマウスと言えるぐらいにシックリきました。

 

表面及びスキン

 表面はツヤ消しで梨地っぽい処理。特別滑ることもなく劣化も怖くないので安定の選択ですね。ただサイド面はハニカムになってるせいか接触面積が小さい影響か保持する際に安定感が今ひとつです。指だけで保持する関係上サイドの保持の微妙さはよろしくないフィーリングです。凹みもほぼ無いサイド面ですから形状的にもシックリくる感じがありません。おそらくハニカムでなければ特に問題視はしなかったかもしれないが、兼ね合いの結果微妙な手応えになっています。関係ないけどマウスの配色が完全にコクワガタの幼虫だと思ってます。

 で、形状を何パターンも変えられるインフィニティスキンが付属します。UL2は軽量化ついでに小さく作ってあり、このスキンを使用して大きさや形状の調整などしてフィーリングを変更することが出来ます。無限の形状選択肢と何度も貼り治せることによる無限の可能性を持ったスキンのようです。

 結論から申し上げれば無限どころか10回すら不安。普通のシールですねこれ。接着部分は両面テープのようなもので、接着力は問題ないですが剥がした際に糊だけ残って剥がれます。これは重ね張りも同様です。本当にこれはテストして何とも思わなかったのか?貼ってすぐに剥がしても糊が剥がれます。ある程度使ってからはどうなるのか?もはや時限爆弾かと思わせる代物です。ハニカムの凹凸を利用して嵌め込みにするくらいの工夫が欲しかった。個人的に14000円のマウスにつけるクオリティでは決してない。剥がす際は一回目から慎重に。

 ただこのスキン、手垢や汚れを素直に無限に受け入れてくれるという意味ではインフィニティではありクッション性がある。バットやラケットのグリップのような感触だ、衛生面と耐久面で不安があるので入手性を確保してから展開してくれよって要求はひとまず置いておいて、保持しやすさは抜群のスキン。指に滑り止めつければ解決ではあるかもしれない。しかし形状調整を売りにしているのでエルゴノミクス大好きマンの私はUL2をエルゴノミクス化してみた

 

 半分ネタながら半分ガチの構成です。特に左後部の月形状のスキンずらしして2枚貼りすることでケツデカマウスのような接触を再現できます。開き直ってこのようにスキンを使用すれば無限の形状変化を実現できますので面白さはあります。しかし被せ向けにする際にスキンをある程度貼ってしまうとUL2である意味がありません。あまり実用的ではありません。

 スキンはあくまで貼った箇所を嵩増しするサイズ調整用とグリップ強化と思っておいたほうが良さそうです。形状を変える、重量や重心を変えるという調整はあまり有効ではない。ビジュアルも正直かなり悪いですので重ね張りも微妙で使うほどUL2の強みも消えます。ちょっと工夫が足りなかった印象があります。

 所持者の構成を見るとマウスが小さいのとサイド表面の保持が微妙なことを受けてかサイドへのスキン使用はかなり定番のご様子です。

 

UL2をつまみ持ちに最適化

 被せは無理、つかみ微妙、ということでつまみ持ちでの指エイムが基本となるこのマウス。ならば指持ちにトコトン特化しようという構成がコレ。DPI変更ボタンを外すかは埃侵入防止もあるので人を選びますが、ビジュアル面以外では手前のハニカムカバーは完全に不要かと思います。このカバーだけで4.6gあるので外すだけで10%程の軽量化になります。画像はDPIボタンとカバーを撤去しバンジーで軽くケーブルを持ち上げてます。人によってはサイドボタン使わないかもなので撤去すれば30g台に突入します。

 ちなみにソールも外してます。私はコントロール派(滑らない好き)派なので純正のマウスソールは滑りすぎて使いづらかったです。つまみ持ちユーザーならば滑るほうが快適かとは思いますが、普段違うタイプのマウスを使用してる方は滑りすぎた場合思い切って外すのも手です。一応ですがカスタムは全て自己責任でお願いします。

 

使用感から見る重量

 5g程度の軽量化ではありますが10%軽くなった実感はありました。マウスのストッピングの際にかかる慣性がほぼ無いと言えるほど軽快さが増します。この圧倒的軽さがUL2の強みで指のみで始動と制動が完結する程の軽快さです。

 従来のマウスに多い80g以上のマウスの場合、ストッピングの際にマウス自体の重量による慣性に対して逆向きに力を加えてエネルギーを相殺して止めるという感覚。これを指だけで行うと始動はモタつくし停止させきるのも苦労する。

 UL2では指エイムを簡単に実現するほどの軽さで小ささも貢献している。この強みがUL2の絶対的な価値であるかと思われます。ただこのエイム方法自体は他のマウスでホイホイ出来るものではないので未体験の人も多いかと思う。どちらにせよ”つまみ持ちでの選択肢”であってニッチな方向性になる。

 ケーブルは前作と違いをあまり感じない。疑似パラコード、柔らかめではあり軽めではあるが現状これより優れたコードはでてしまっているのでコメントに困るが、前作より軽くはなってるとのこと。ただ柔らかさは多少芯の存在を感じさせるのでパラコードや無線に慣れてる人は不満かもしれないし、軽い分影響は他よりも感じるかもしれない。優秀な部類のケーブルではありますが、軽さにフォーカスしてるならば拘ってほしかったのが正直なところ。

センサーとか挙動

 ポーリングレートは500Hz固定。デフォルト1000Hzのマウスが多く、プロを見ても大体1000Hzですし注意する要素でしょう。ただ500Hzのプロもいるしマウステスターでは500Hzの方が優秀な結果が出やすい傾向にあったりと大きな問題を生む要素ではありません。しかしながら感覚程度の挙動の差に最初は違和感を覚えるかもしれません。

 センサーはPMW3360で現行の信頼のあるモデル。この世代になってくるとマウスパッドとの相性に怯えづらくなるのが嬉しいところ。で、実際にDPI800 500Hz でマウステスターやってみました。マウスパッドはZowei G-SRっていう神の如きフィーリングを与えてくれるパッドです

 優秀ですねぇ。500Hzという部分を拒否しなければ低DPIで優秀な結果を出してくれます。私の個体は全てのDPIで問題は生じませんでしたが、個体差があり高DPIでカウントが目立って飛ぶそうです。実際のプレイで支障が出まくるというわけではありませんが、素人が計測して簡単に個体差発覚する程度の品質管理なのかぁと思わせたり… 値段的に妥協を許したくない人も多いフラグシップラインでしょうから気になる人は気になるでしょう。まぁ私の感覚でいうとシッカリしてくれって思います。

ゲーミングマウスパッド Zowei G-SR
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ボタン、スイッチ

 メインボタンはカチカチっていう感じで平均的な重さながら反発もよく感触が良い、サイドボタンも程よく出っ張ってて一番薄いスキンまでなら押しやすく位置も良い。前作まではこの部分に少々残念感があったが素直に改良された印象があり個人的には嬉しい。切れ味ある押し心地です。

 ホイールはノッチ感が弱い感じです。これは好みですね、私はノッチ感があったほうが好きです。

 

まとめ

 当時の期待感で14000円払ってDestiny買ったような感想に近い。買うまでの多大な期待に対して現実を見た落差を感じる。良いところはあります、その良さも唯一無二です。ですが決して万人に勧められる出来とは言えないし、誇大広告感が否めないし、このマウスは14000円、周りと比較してクオリティは相応に思えません。お祈りして神をまとわせて貰う前にセンサーテストしてくれと。それでもなお軽さと小ささだけに絞られても投資できるという方は確かに見返りがあるかとは思います。指だけでエイムが完結する現状唯一のマウスとも言えるので、評価するならば厳し目だが一部の需要にドンピシャのマウスだとは思います。欲しい要素がフォーカスできてなくて、なんとなく良さそうだから買うという感覚で買うならばコスパはかなり悪いと思いました。ちなみに下にリンク置いときますが、形式的に貼ってるだけなんで買うならUL2の場合メルカリ使いましょう。大手通販はニッチ商品をバカみたいな価格で販売される傾向にあります。UL2は既に在庫過多の転売爆死品なので元値付近で買えます。ご注意を

finalmouse UL2
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実用化の構想

 ここからは ニッチなくせに高すぎという評価を喰らわせてしまったUL2君ですが軽さと小ささは唯一無二です。このUL2をどうしたら私は満足して使用できるかということで、既にプレミア価値はないですがなんとなく使ってやりたい感覚もあるのでカスタムを少し考えています。

 

表面塗装

 外観の配色がクワガタの幼虫という印象が抜けないので塗装を考えてます。また、サイド面の保持が微妙という点から塗装でグロス地にしてやればピタッっとフィットするんじゃないか説を思いついたので兼ねてます。

 

ソールの変更

 純正ソールは私にはG-SRを持ってしても滑りすぎてしまうので変更をしたいですが、ソールガイドとなる凹みが邪魔になりかねないので研磨することも視野に入れます。LOD(リフトオブディスタンス)の兼ね合いもありますが、割と余裕あるのでシビアに考えなくて良さそうです。

 

ホイール変更

 ノッチ感が弱いのと、前作までのホイールの耐久不満の声を聞くに個人的には変えたい要素です。見た目がクワガタの幼虫さに貢献してるのもあります。

 

形状調整

 スキンは正直汚い印象ですので塗装との兼ね合いありますが、サイド面の保持を安定させるために ほんのり削って凹みをつけたいです。ハニカムなので少々難しそうですが、厚さを見やすい分やる場合は慎重に攻めやすそうです。

 

ケーブルの変更

 パラコードや評判の良いケーブルに変えてもいいかなと。今のケーブルに不満があるわけではありませんが追求したくなります。クワガタだし。

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